建物寿命が「予想以上にもたない」理由 ~国別編~
タイトルの通り、建物の寿命について書きたいと思います。
今回は、「国別」でみた場合の建物寿命です。
まず、この表を見て驚きませんか?
数年の違いならまだしも、倍近く、倍以上違う・・・。
なぜそんなに違うのでしょう?日本の建物はそんなもろい造りなの?!?!
いえ、そんなことはございません!
(↑いえと家をかけているのではありません。笑)
きちんとした構造計算をされた建物ですし、建築確認という検査手順を踏んで、
建築に使われる資材もきちんとしたものを使われています。
ましてや、地震大国日本では、耐震基準などなおのことと言えます。
では、なぜか?!
一言で言うと「建物に対する価値観」の違いです。
そんなことか!と思われるかもしれませんが・・そんなことです。
イギリスやアメリカを始め諸外国では、建物は維持/メンテナンスをすることで
価値を上げることが出来るという考え方なのです。
(現に、中古が新築よりも高い値で取引されることも珍しくありません。)
海外にも知られる日本の文化「モッタイナイ」という言葉があるぐらいなのに
住まいについてはまだまだ活かされていないのが現状の様です。
国策である住宅ローン控除が新築優勢の内容になっていたり、住宅メーカー側の
情報操作などで、まだまだ消費者心理は新築優勢は変わりそうにありません。
新築の良さもたくさんあるので、中古をオススメするつもりは全くないですが、
住まいに求める条件をしっかり整理して、価値観を少し変えてお金をかける
ことも大事なことだと思います。
「一番言いたいこと」はここからです!!
住まいを買うということは資産になることであり、経済的不安も解消されることに
あると思いますが、住宅ローンを払い終える前に建て替えるような家の買い方を
するとキャッシュフロー(資金計画)が崩れますし、最悪なケースは資産を手放し
破産なんてこともあるのです。
ですから、家を建てる時のコストパフォーマンスを上げることや、今の住環境に
おける「賃貸VS持ち家」の分析をきちんとやることが、すごく大事なのです。
私自身、こういった相談を受けますが、キャッシュフロー表を作ったり、
住まいに対する条件整理を行うと、ほとんどの方が「きちんと考えねば!」と
いう考えに変わります。
「賃貸VS持ち家」「建売VSローコストVS注文」「更地VS建築条件付き」
「住宅ローンVS頭金」「庭付きVSテラス」など、考え話し合うことで、
各ご家族ごとのライフスタイルに合わせたイメージが出来上がってきます。
何十年先の話だし・・とぼんやりさせるのではなく、計画的に攻めることで
きっと楽しい楽しい住まい探しが出来てくるものだと思います。
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