NOZOC編集部

東海エリアで住宅メディア「NOZOC」を運営してます。

建物寿命が「予想以上にもたない」理由 ~国別編~

f:id:livlab:20141212144945g:plain

 

タイトルの通り、建物の寿命について書きたいと思います。

今回は、「国別」でみた場合の建物寿命です。

 

まず、この表を見て驚きませんか?

数年の違いならまだしも、倍近く、倍以上違う・・・。

なぜそんなに違うのでしょう?日本の建物はそんなもろい造りなの?!?!

 

いえ、そんなことはございません!

(↑いえと家をかけているのではありません。笑)

きちんとした構造計算をされた建物ですし、建築確認という検査手順を踏んで、

建築に使われる資材もきちんとしたものを使われています。

ましてや、地震大国日本では、耐震基準などなおのことと言えます。

 

では、なぜか?!

一言で言うと「建物に対する価値観」の違いです。

そんなことか!と思われるかもしれませんが・・そんなことです。

イギリスやアメリカを始め諸外国では、建物は維持/メンテナンスをすることで

価値を上げることが出来るという考え方なのです。

(現に、中古が新築よりも高い値で取引されることも珍しくありません。)

 海外にも知られる日本の文化「モッタイナイ」という言葉があるぐらいなのに

住まいについてはまだまだ活かされていないのが現状の様です。

 

国策である住宅ローン控除が新築優勢の内容になっていたり、住宅メーカー側の

情報操作などで、まだまだ消費者心理は新築優勢は変わりそうにありません。

新築の良さもたくさんあるので、中古をオススメするつもりは全くないですが、

住まいに求める条件をしっかり整理して、価値観を少し変えてお金をかける

ことも大事なことだと思います。

 

「一番言いたいこと」はここからです!!

住まいを買うということは資産になることであり、経済的不安も解消されることに

あると思いますが、住宅ローンを払い終える前に建て替えるような家の買い方を

するとキャッシュフロー資金計画)が崩れますし、最悪なケースは資産を手放し

破産なんてこともあるのです。

ですから、家を建てる時のコストパフォーマンスを上げることや、今の住環境に

おける「賃貸VS持ち家」の分析をきちんとやることが、すごく大事なのです。

 

私自身、こういった相談を受けますが、キャッシュフロー表を作ったり、

住まいに対する条件整理を行うと、ほとんどの方が「きちんと考えねば!」と

いう考えに変わります。

 

「賃貸VS持ち家」「建売VSローコストVS注文」「更地VS建築条件付き」

住宅ローンVS頭金」「庭付きVSテラス」など、考え話し合うことで、

各ご家族ごとのライフスタイルに合わせたイメージが出来上がってきます。

 

何十年先の話だし・・とぼんやりさせるのではなく、計画的に攻めることで

きっと楽しい楽しい住まい探しが出来てくるものだと思います。

 

 

ブラボ:住まいの相談窓口

グッドライフアカデミー:非営利プロモーション専門家集団